故人の宗教、地域の習俗、故人の遺徳、社会 的地位、関係諸同体との関係などを考慮して慎 重に決めねばなりません。その際には信用のお
ける葬儀社などの知識も参考にされることもよいでしょう。また故人と喪主との宗教宗派が異なる場合は、故人の信仰を優先することが死者への礼とされていますが、事後の供養なども考えた上で慎重に取り扱うべきでしょう。なお、葬儀の規模の決定は死亡通知の範囲に
も関連があるので、そちらも考慮してください。葬儀は喪主が主催者ではありますが、細かな事柄に至るまですべてを取り仕切るには余裕がありません。従って喪主に代わって万端手抜かりないように配慮し、準備を進行する葬儀実行の指揮者(世話役)を依頼することが必要です。世話役は葬儀全般の指揮をとる人であり、遺族側の事情を十分に知っている人が適任です。具体的には親族、自治会、友人、団体関係者などに依頼します。このほか、各役割の分担とし
て、受付係、駐車場係、食事・接待係なとがありますが、その殆どの場合、自冶会の方から手伝って項けることが多いようです。
葬儀は故人が中心となり営まれることが常識ではありますが、近年における葬儀の形態は喪主、並びに遺族親族を含めた交際範囲で行われます。その析には時間的な猶予、報知範囲などを考慮し電話、電報(故人の姓名はフルネームで書くこと)、葉書、新開広告などにより通知します。
なお、通知の内容は日時、場所、続柄、姓名、 宗教宗派にいたるまで、報知するほうが参列者 に対して親切です。最近はFAXも利用されています。 |